55の手習い

55歳を過ぎた筆者が色んな事に挑戦する日誌です

外車に乗るときに知っておくべきこと

そんなにクルマに詳しいわけでもないのですが、クルマ歴35年の実体験を書いてみようと思います。

ここ10年ほどはBMWのX3に、その前にも3年ほどDodge RAMバンを改装したキャンピングカーに乗っていたことがあります。
外国車はこの2台で、その他は国産ファミリーカーを6台乗り替えました。X3の前はステップワゴンに10年以上乗ってました。

そこで、国産車と外国車の違いなど、色々と分かったこと、思い知ったことなどを、備忘録を兼ねて経験をメモをしておこうと思います。

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10年乗ったX3は免許取り立ての息子の練習車になっています

まず第一に、外国産車は何だかんだでやっぱりコストがかかります。
とにかく、なにかとカネがかかります。そこらへんは厳然たる事実だと思います。

ただし、新車や認定中古車などの年式が新しい外国車は、保証が充実しているので実はそんなに金はかからないです。
保証期間内であれば、消耗品以外の故障は部品費用も整備費用もほとんどかかりません。プランによっては車検や定期点検も無料でやってもらえます。
なので、新車や高年式の外車は、購入価格以外の維持費用は国産の新車とほとんど変わらないと思います。

問題は、3年なり5年の保証が切れてから。年式が経過したクルマを購入した場合。クルマが古くなってきてから。
ここは覚悟を持って乗らないといけません。

まず、外車は部品代が高いです。消耗品も高い。整備費用もけっこう高い。
私は安心を買うために、購入もディーラー認定中古車だったし、整備や車検も全てディーラーでやっていました。
BMWの場合、体感で国産の1.5倍くらいの感じですかね。メルセデスはさらに高いと聞いたことがあります。

それから、故障したり整備点検で異常が見つかって直すとなると、基本的に修理はASSY交換となります。
つまり、周辺ブロックの部品を丸ごと交換となります。故障部分だけ分解して修理などはして貰えません。ほぼ。

例えば私がこれまでかかった費用でいくと、テールランプのユニットが約5万円、ロアアーム15万円、ショックアブソーバ20万円、オルタネータ20万円、という感じ。
そして、そういう細かいところほどよく壊れる(笑)

まあ、オークションなどで部品を入手して自分で直したり、安く修理をしてくれる専門店などと付き合いが出来れば、このあたりはだいぶクリア出来ます。
ただし、店選びは非常に難しいでしょうけどね。カネと安心とのトレードオフになると思います。

故障しやすさとか消耗品の交換頻度はたぶん国産と変わりません。キチンと整備して消耗品を交換していれば、クルマ自体の耐久性は国産と変わらないです。
部品代や整備代が高いぶんカネがかかる感じだと思います。

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ディーラーは居心地が良いのですが

それから気になったのは、ブレーキは凄く良く効くのですが、主にフロントのブレーキダストが凄いです。ホイールが常に真っ黒。掃除が凄く大変です。
ローターとパッドが同時に削れるので、交換時にはローターも交換となります。
なので、交換時にDIXCELなど社外の省ダストパーツを入れた方が良いです。ブレーキの効きはそんなに変わりませんし。

そういうメーカーや車種ごとのノウハウがあるようです。

あと、意外に盲点かもしれませんが、ガソリン車は基本的にはハイオク仕様になります。燃料代がリッター当たり10円は高くなるということ。
そして、総じて同じサイズの国産車より重量があるクルマが多く、市街地での燃費は国産より若干悪いと思った方が良いです。たぶん。

ただし、高速を走る機会が多い人や、郊外を走ることが多い人であれば、この点はまったく問題になりません。逆に国産より良いことも多いです。
これはギア比などの絡みがあると思います。ドイツ車は明らかに高速走行向きのセッティングです。アメ車はそうでもなかったかな。

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車検時の代車はBMWの最新型を借りられます

カネはかかる一方で、それを補って余りある魅力は確かにあります。

日本車は確かに軽量で高機能で高品質ですが、良くも悪くも無難な感じがします。
例えばドイツ車は、確かにガッチリしてて高品質というか、頑強というか、重厚というか、そもそも使っている鉄板の厚さとかが全然違う感じ。その分重たいのですが。

あとは、車高が高いのにカーブで全くロールしないとか、シートが大きくて快適とか、100km/h巡行時のトルクが分厚くて高速道路を数百キロノンストップで走っても全然疲れないとか、信じられないくらいブレーキがよく効くとか、車内でクラシック音楽を聴きながら走れるほど静かとか。
フィーリングが合えば、確かに国産車とは違う「運転が楽しい」感じとか、快適さを感じられます。

あと、デザインが一貫していて、旧型でも古さを感じにくいというのもあります。
私の2007年式の15年前のX3でも、基本的なデザインは現行型に踏襲されていて、綺麗に洗車していればカッコ良さは現行型に引けを取らないように思います。

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とはいえ最新型(代車)はカッコいいのだけど

ここらへんを天秤にかけて、どこまで許せるか、どっちを取るか、ですね。

現役世代でそれなりに財力がある、クルマに金をかける覚悟がある、クルマ好き、新車に乗りたい、ということであれば、全然問題無い。
保証などのことを考えると、3~5年で新型に乗り換えながら乗るのが良い気がします。年次改良モデルや、クラスや車種を乗り換えて行く感じが良いと思います。
まあこれは、国産車でも同様なのかもしれません。

一方で、運転があまり好きではなかったり、燃費のことばかりが気になったり、整備費用をケチったり、クルマに大して愛着を持てなかったりする人は駄目かも。
ちょっと見栄を張りたいだけだったら、外車はやめておいた方が良いです。
間違っても中途半端に旧型のBMWメルセデスなんか買わない方が良いです。早々に厳しくなると思います。

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買って良かった

わたしは実際に10年ほどこのX3に乗っていて、まったく後悔はありません。
パラグライダーの大会遠征で北陸や東北などへ長距離移動したりしたして、走行距離は12万キロを超えました。
運転は楽しかったし、機能は満足出来たし、形は気に入っていたし、ささやかなハイブランド所有欲も満たせたし、存分に楽しめたように思います。

そこそこカネはかかりましたが、この期間はそこそこ収入もあったので、無理せずに楽しめたのが良かった。
そういう時期に、無理せず乗るのが良いように思います。

 

それで。

もうすぐ定年を迎える私は、先日書いたように、次は国産車にしました。
保証とカネと諸々を検討した結果、年次改良前の店頭在庫の新車となりました。

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次は国産車

運転出来なくなるまでに、あと何台のクルマに乗れるかな。そう考えて、今のところ5年を目処にしようと考えています。
年間30万円ほどで車両本体を償却出来る程度に下取りしてもらって、次に乗り換えよう、という計算です。
ちょっと贅沢な気もしますがが、これくらいの余生の楽しみがあっても良いのかな、と。いずれにせよクルマはそれくらいの年間コストがかかりますからね。

♪今日のBGM
Born This Way / Lady GaGa

Lady Gaga - Born This Way (Official Music Video) - YouTube