勤続30年 - ５５の手習い

4月になったので、今の会社で勤続30年を突破しました。

今年58歳になる私は、1993年の27歳の時に新卒採用で入社しました。
大卒の同期達とは5歳違いになりますね。
同期は20名入社しましたが、残っているのはもう5人ほどになってしまいました。
人生いろいろ。まさか私が30年も同じ会社に勤めることになるとは、自分でも驚きです。

私は、高卒でバイト先だった運送屋に就職しました。
98％が進学する進学校だったのですが、子供の頃から親と折り合いが悪くて、早く家を出て独立したかった。
でも運送屋で4年働いて、さすがにこの仕事を一生やって行くのは未来が無いかなあ、と思ってしまった。体力と時間を金に換える仕事ではなく、何かもっと価値を生み出す仕事をしたかった。

で、思い切って運送屋を辞めて、大学を受験して、底辺の国立大学に入学。
思った以上に勉強が出来なくて1年留年しましたが、なんとか卒業。インチキ新卒で今の会社に就職しました。
あれから30年。入社した会社は幾度か名前が変わり、最終的には親会社に吸収され、現在わたしはその親会社に籍を置いています。
30年前には想像もしなかった、新卒では入社の困難な一部上場の大企業です。
人生なにがどうなるか、分からないものです。

私はもう役職定年したので、定年退職まで残りあと何年か。
桜吹雪の中を歩く、入社式や入学式を終えた若者の初々しい姿を見ると、これから色々あるだろうけど頑張れよ、とか思っちゃいますね。
ここ数年で世の中が劇的に変化している上に、皆が思っている以上に不景気なので、これからは本当に頑張らなくてはならない時代になるでしょう。

若者たちには頑張って、でも楽しく、生きて行って欲しいです。